プレデター
『PREDATOR』
映画「プレデター(1987年)」に登場するプレデターのレジンキャストキット
ジョン・ライト氏による原型製作でvision modelsから1990年代に発売されました。
サイズは約1/5スケールで全高は約34.5cm
※画像はクリックすると大きくなります。
このキットが発売された当時、個人が入手可能な範囲でのプレデターのリアル志向の造形物は少なく、
ガレージキットぐらいしか存在していませんでした。
映画に登場するプレデターを忠実に再現したキットとなると更に絞られます。
そんな中で発表されたこのキットはかなりのインパクトがあったようです。
その影響力は原型師のジョン・ライト氏のその後のGK活動においても良い面、悪い面、両方あったと聞きます…
話は変わりますが、1990年代半ば頃から日本国内でもアメリカンGKを取り扱うショップも徐々に増えていき
1996~1998年頃にピークを迎えたように思えます。アメリカのGKシーンにおいても、おそらくその頃の勢いが
「全盛期」と呼べる時代であったのでしょう。
2015年現在とはキットのリリース数やイベントでの市場の規模が違います。
(キットの複製技術や全体的な造形レベルの底上げは昔に比べて今の方が上がってる印象です。)
国内のショップも模型誌に毎月のように広告を出したり98~99年頃にはアメリカンGKでなくUKGKを輸入・販売する
ショップもいくつかありました。
しかし、海外ガレージキットはやはりニッチな存在でありいろいろとハードルも高いジャンルですので
日本国内のショップが商売として旨みのある時代が長く続く筈もなく、2000年頃には多くのショップが
アメリカンGKの輸入・販売から撤退、もしくはショップ自体が消滅していきました。
その頃には高額ではあっても組み立ての必要が無い彩色済みスタチューや、お手頃価格な上にリアル志向な塗装が
施されたアクションフィギュア等が市場に大きく進出してきた事も関係していたかもしれません。
今は1990年代と比べてもネットやPayPalの普及により海外のガレージキットが欲しい場合でも当時のように
専門店に頼らなくとも個人輸入で入手しやすくなったのも事実でしょう。
ですが海外ガレージキットと言うジャンルのニッチさ自体は変わらないので、海外から個人輸入する場合は
キットの詳細を読み取るための最低限の読解力、昔の中古キットを狙う場合は本物とコピーキットを見抜く為の
判断力ぐらいは自ずと必要になってくる場合が多いです。
偉そうに書きましたが自分自身、洋書のGK雑誌とネットで既に何方かが調べ上げている事を
なぞっているに過ぎないので何か特別な調べ方をしたり知識を備えている訳でもないです。
Entry ⇒ 2015.03.21 | Category ⇒ クリーチャー