リペイント figma ガッツ 狂戦士の甲冑ver.

038 - コピー

『Guts Berserker Armor Ver.』
ヤングアニマル連載中の漫画ベルセルク(1989年~)
コミックス37巻初回限定版に付属していたfigma ガッツ 狂戦士の甲冑ver.

今回、このfigma ガッツをリペイントしましたので塗装記事として纏めてみました。

フィギュアの原型製作はマックスファクトリー
小サイズながら面構成が複雑な狂戦士の甲冑もシャープに造形されており、PVC素材、プラ素材が
うまく使い分けられています。
塗装も量産品のアクションフィギュアと言う媒体、コストや価格帯を考えれば充分に完成度の高いクオリティだと
個人的には感じました。

頭部は「闇の獣」と「正気」の2種類があり、手首パーツの種類も豊富で「光体シールケ」も付属します。
サイズはフィギュア本体の全高が約16cm、剣の全長は約17cm

※製品状態の画像です。
002_20130405204557.jpg 003_20130405204556.jpg 003_20130405204647.jpg


当初は「血飛沫のみ」追加しようかと思っていましたが何だかんだで全体的な塗装に手を入れる事としました。
リペイントと言っても、製品状態の塗装を全て落としたり一旦サーフェイサーを吹いて消すような事はせず、
上から塗り重ねて元の状態を下地塗装として活かした方法で臨みたいと思います。

では、甲冑から進めていきます。
製品状態よりも金属感・重量感をアップさせたいと思います。
まず、エナメル塗料のセミグロスブラック+ブラックを混色し、それを薄めて甲冑の凹部分を中心に
単調にならないように塗ります。
002_20130405204833.jpg 001_20130405204834.jpg
拭き取りも行うのでウォッシングに似たような工程です。
この後もどんどん色を重ねていくので、ここでの塗りはサクッと済ませて問題ないです。
エナメルシンナーで希釈した塗料を用いているので可動間接パーツに浸透しないように注意します。

凹部分を中心に薄めたフラットブラック(ラッカー塗料)をエアブラシ塗装します。
塗料とシンナーの比率は1:8、もしくは1:9ぐらいに薄めています。
凹部分を中心に吹いていますが凸部分にも薄く重ねて全体的なバランスを重視します。
003_20130405204833.jpg 005_20130405204832.jpg
商品状態に比べると落ち着いた感じになってきました。
ですが、ブラックを重ね過ぎると「ただ黒いだけの甲冑」になってしまうので少しづつ重ねていきます。
交換パーツの手首や頭部も同じ手順で進めています。

甲冑の各部のエッジをシルバーでドライブラシし造形の立体感を強調していきます。
007_20130405204832.jpg 008_20130405204858.jpg 009_20130405204857.jpg
同時に薄めたセミグロスブラック、フラットブラックで汚しや使用感を与えていきます。
凹部分の一部にクリアーブルーを薄くエアブラシで吹きます。

ドライブラシでのエッジの立ち上げや甲冑の汚し塗装は丹念に行います。
エッジの立ち上げも全体を同じ調子でやっていると、パッと見た時に単調に見えてしまうので変化を付けます。
汚し塗装も場合によっては大胆に行う方が結果として引き立ったり、アクセントとして成功する事も多いです。
002_20130406150314.jpg 003_20130406150313.jpg 004_20130406150313.jpg
目立たない程度に部分的にメタリックブルーを薄めて筆で叩きつけるように塗ります。
股間部分のアーマーの革べルトと金具の塗装は製品状態では省略されていたので塗り分けます。
この後、甲冑のビス部分も本体より少し明るい金属色で塗り分けます。あまり目立ち過ぎると不自然なので
そこも全体とのバランスを重視します。


剣です。材質はABSのようです。
006_20130405204556.jpg
やはり製品状態では少々あっさり気味な塗装です。

刃の部分に発色の良いシルバーをエアブラシ塗装して鋭い印象にします。
中心部分はゴールドとフラットブラックを混色した色で、元の塗装状態の上に滲ませるように塗ります。
005_20130406150312.jpg 

刃の部分に少し使用感を加えます。上から血が付く事になるので程々に抑えました。
006_20130406150312.jpg 007_20130406150408.jpg
中心部分は軽くシルバーでドライブラシし、柄の部分も塗り変えます。


マントはプラ製で動きのある造形です。色は製品状態では、ほぼ単色の印象です。
001_20130405204557.jpg

マホガニーをドライブラシ、更に上からマホガニー+ウッドブラウンの混色でドライブラシします。
001_20130406150314.jpg
荒く行っていますが問題はないです。

上から、黒っぽい青系の色をエアブラシで薄く吹き重ねて上記のドライブラシの荒さを整えていきます。
008_20130406150407.jpg 009_20130406150407.jpg
画像では伝わりにくいのですが、凹部分のシャドー色はただの黒ではなく青みがかった色です。
この後、端を部分的にデザートイエロー、ライトブランで軽くドライブラシしてから艶を調整します。


ガッツが意識を取り戻した状態の顔です。↓の画像は製品状態です。
003_20130405204556.jpg 005_20130405204556.jpg
兜の中の様子はあまり見えないのですが、兜パーツを外すと顔はリペイント前でもしっかり塗装されています。

瞳の色数を少し増やし、艶を足しました。
顔自体小さいですし、兜を被せるとかなり隠れてしまう箇所なので塗装のはみ出し等が無ければ問題ない箇所かも
しれません。
011_20130406150406.jpg
自分の物は歯のスミ入れに少しはみ出しがあったのでそれも修正しました。この辺りは商品で個体差がある筈です。
コミックス31巻の表紙のように目の周りを暗くしておきました。


血の塗装です。
自分が血で使用するのはタミヤアクリル塗料のクリアーレッド、ブラック、専用の薄め液です。
010_20130406150406.jpg
これらにクリアーオレンジが加わる場合もあります。
歯ブラシをメインで使用します。
塗料を付けた歯ブラシを叩きつけたり、引掻いたり。。。。指のスナップで毛先の塗料を細かく飛ばして
血飛沫表現にしたりと、とにかく活躍してくれます。
細部には小筆、爪楊枝も使います。
血飛沫にはスポイト類を使用される方もおられるでしょうし、人それぞれ使いやすい道具を用いて
色々なやり方があるかと思います。

大まかに歯ブラシで塗った後、小筆や爪楊枝で細部を塗ります。
013_20130406150445.jpg 012_20130406150406.jpg
クリアーレッドの薄め具合や混ぜるブラックの量の変化で、色の幅は結構設けられます。
ただ、塗料の薄め具合による流動性等を理解するにはある程度の場数を踏んでの慣れや経験は必要だと思います。
別に血に限った事ではないですが自分も最初は酷い有様でしたし(苦笑)

同時進行で本体にも血をつけていきます。
015_20130406150444.jpg 014_20130406150444.jpg
血の飛び散り方は偶然性が良い結果を生む事もありますが、基本的に位置や量、飛び散り方は考えておく必要が
あります。敵を斬った時についた剣の血、返り血、狂戦士の甲冑がガッツの肉体を浸食し、それで流れ出る血。。。
状況やシーンを考えて血をつけた方がより説得力が高い物となるでしょう。
今回はアクションフィギュアと言う事で、ある程度ポーズを変更しても不自然に見えないように流れ落ちる血は
少なめとし、ガッツの右半身を中心に飛沫メインでペイントしてあります。
固定ポーズのフィギュアなら、流れる血をメインにしても面白いでしょう。
マントの一部にも返り血を浴びせてあります。
アクリル塗料を使用した血の塗りは、失敗すると塗った塗料を完全に拭き取るのは無理があるので注意します。


グロテスクな血の塗装のイメージや表現はホラー映画、サスペンス映画の残虐シーンから受けた影響が大きいです。
トム・サヴィーニ、グロッグ・ニコテロが特殊効果を担当した映画の流血表現、ダリオ・アルジェント監督作品で
多く見られる鋭利な刃物で突き刺した返り血、溢れ出す血は衝撃的でした。
偉そうに屁理屈を語る事にもなりますが、それらの表現は生々しさを備えていますが映像としての演出、見せ方に
アレンジしているでしょうから現実とは違う嘘も生じています。「らしく見せる」と言う事を重視している場合は当然です。
模型、フィギュアの場合も実在する対象物をそっくりそのまま縮小した模型を追い求めていない限り、作り手側の
演出やアレンジは加わります。見せ方、落とし所をを追求する事が模型らしいリアリティ(説得力)のある塗装に
繋がると思われますし演出が加わる事で面白みのある完成品になるのではないでしょうか。
自分自身も「いかにそれらしく見せる事ができるか」と言う事を重視しているので時には大袈裟に血を演出する事も
あります。技術的な問題は別として塗装する際は意識するように心掛けています。


ほんの一部ですが過去に製作したガレージキットで施した血のペイントの画像を数枚貼っておきます。
もりろん現実の血とは異なる事もありますが、模型の表現として「はったり」を効かせて塗っていますし、
何より現物を見た人が「グロテスク、気持ち悪いなぁ。」と感じてもらえれば、それはある意味で成功な訳です。
006_20130406201716.jpg 035_20130406201715.jpg 007_20130406201714.jpg
 
134_20130406201713.jpg 022_20130406201714.jpg 009_20130406201715.jpg


長くなりましたが、甲冑の質感や血の細部を微調整すればガッツのリペイント作業は終了です。
劇中、グルンベルドとの戦闘中に腕や足を骨折しても甲冑の力で強引に補強される様子もポーズ変更で
遊べますよ(笑)


※画像はクリックすると大きくなります。

017_20130406204342.jpg 018_20130406204342.jpg 019_20130406204342.jpg

038_20130406204631.jpg 028_20130406204507.jpg 020_20130406204341.jpg

022_20130406204340.jpg 026_20130406204508.jpg 025_20130406204508.jpg 

023_20130407140443.jpg 029_20130406204506.jpg 027_20130406204507.jpg 

034_20130406204633.jpg 037_20130406204632.jpg 035_20130406204633.jpg

032_20130406204506.jpg 033_20130406204634.jpg 036_20130406204632.jpg

021_20130406204341.jpg 040_20130406204713.jpg 039_20130406204714.jpg




スポンサーサイト
プロフィール

ガティワッツな腐乱犬

Author:ガティワッツな腐乱犬
「腐乱犬」という名義でフィギュアの
ペインター業をしております。
主に量産品フィギュアのペイントマスターを製作しております。

※お仕事で携わらせて頂いた完成品は版権等の関係であまりご紹介できませんが、一部のみ掲載しております。)

趣味として自分用に完成品も稀に仕上げています。
ワンフェスではオリジナル作品の原型を作ってディーラー参加してたりします。
ディーラー名「エポキシパフェ」

※営利目的での画像の無断転載、使用は一切禁止します。

カテゴリ
検索フォーム
最新記事
FC2カウンター
タグリスト

月別アーカイブ
11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09 
リンク